2012フクシマ全国集会 アピール

無題ドキュメント
原子力行政を問い直す宗教者の会
2012フクシマ全国集会 アピール
集会開催案内


「原子力行政を問い直す宗教者の会」では、久しく警告してきた「総ヒバクの危機」が現実となったこの時、全国各地から、その現地となってしまった福島に集い、私たち一人ひとりが、その危機をくい止めることができなかった非力と罪を見つめ、福島の人々の深い悲しみと怒りの中に身を置いた。(4月17〜18日「2012フクシマ全国集会」会場:コラッセ福島、テーマ:今、フクシマで共に悩む!―怒りと悲しみの〈こえ〉に呼び覚まされて―)

 「ただちに健康に支障を与える値ではない」は何度聞かされただろうか。今も安全キャンペーンは幾重にも張りめぐらされ、福島県民、特に子どもをもつ親たちを困惑させ、思考停止から分断、さらには対立へと導かせ、疲弊させている。実際は国が本来子どもたちを避難させるべき放射線管理区域の値を、優に超える環境の中に、子どもを含め留め置いたままであるにもかかわらず。

 そして私たちは、そうした安全キャンペーンを根拠づけるものがICRP(国際放射線防護委員会)にあるととらえ、その歴史と思想性を学んだ。すなわち「放射線被曝防護」の基準が、人々の命や健康ではなく、原子力産業を守るために定められたことを。「ヒバクを強制する側がそれを強制される側に、ヒバクがやむをえないもので、我慢して受忍すべきものと思わせるため」の基準であり、手段であることを。

 こうした考え方のもとに、これまで幾多のヒバク労働を生み出させ、フクシマの「緊急時」には、その基準をつり上げてまで、我慢、受忍を強要させてきた。「いのち」の原則は、「疑わしきものには近寄らず」であり、国の施策は間違っている。

 棄民を生み出す国策の姿が今はっきりと立ち現れた。「いのちの尊厳」に立脚する私たちは、これらの実態を看過することはもはや許されない。私たちは最も弱い立場の人々の側にいなければならないからだ。安全がないのに「安全」「安全」と、平和がないのに「平和」「平和」と欺されようとしている状況を前に、悲しみにまで深められた怒りの思いを抱きつつ、以下を要望する。


福島県への要望事項

宛先:福島県知事 佐藤雄平 殿

▼要 望

①子どもの保養(避難・疎開)企画を支援する事業の対象を、県内だけでなく県外にも拡げること。

②『放射線副読本』を用いないこと。



≪2≫日本政府(関係省庁)への要望事項

宛先: 経済産業大臣    枝野幸男様

厚生労働大臣 小宮山洋子様

原発事故収束担当大臣 細野豪志様

文部科学大臣 平野博文様

復興大臣 平野達男様

▼要 望

①低線量内部被曝の影響については、世界の専門家の間でも意見の大きく分かれるところであるので、福島県に住む方々が、避難・残留どちらの選択をする場合にも、その選択の自由と生活の保障、また長期にわたる医療保障をすること。

②国はこれまで原発の危険性を隠し、推進をしてきたことを、国民に謝罪すること。

③放射線副読本の内容を再検討すること。

④全国どこの原発についても、再稼働をしないこと。

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