第3回 「六ヶ所」全国集会/掲載新聞記事・反原発新聞 209号 95,8,20

反原発新聞

 「国策=核燃料サイクル」を問う
       六ヶ所村で宗教者が全国集会

 「原子力行政を問い直す宗教者の会」全国集会が、敦賀、東京についで今年7月3日~5日、青森県六ヶ所村で開催され、仏教・キリスト教・教派神道などの約100名が全国から参加した。「戦後50年」の年に「六ヶ所村」でこの会が開かれたことは、まさしく国の近代化政策と戦後の地方開発政策によって犠牲と化し、現在、膨大な核のゴミ投棄と世界に突出する再処理・高レベル廃棄物問題など、矛盾と危険の一大集積地化が進行する場での開催だけに、はかりしれなく大きい意義を持った。

 韓国の霊光(ヨングァン)核発電所の現地で身を挺して民衆的闘いをされている朴在完(パク・ジェワン)神父ら一行、巨大開発に六ヶ所村長として反対し83才の現在も反核燃闘争を担う“反骨の志”寺下力三郎さん、それに菊川慶子さんら新住民の面々が加わり、全国、近在から参加した宗教者と「反原発」で出会い、熱い思いを交流した。「国策=核燃サイクル」の本質に迫る論議、鎌田慧氏の講演、核燃料サイクル施設の敷地内視察、祈りの行動など、充実した三日間だった。

 集会宣言を採択し「『核燃料サイクル』は、責任を回避して、地元の人々を圧殺する、国家の犯罪行為である」と、「無策・無責任」ぶり、安全対策を無視して強行する国の姿勢に「欺瞞、傲慢」な行為を見、「国家犯罪」と断罪した。

 能登原発現地の長田浩昭僧侶(真宗大谷派)の発題によって、日本の原発が「節約、節制」「自然を大切に」ということでは決して止まらない/欧米のような経済論理の上に成り立っていない/原発を立地する側の意識が「国策」という「お上意識」に支えられているという点に視座を据え、意識を集中することができた。

 また「罪」を個人的な問題に矮小化せず、国策・国全体のあり方や方向性と、それを支える価値観や地域と人間を分断していく構造そのものを「宗教者の課題とする」方向を確認した。

 そのことと、宗教者の戦争責任と現在に続く「加害者」性の自覚に立って、今後、反原発でアジアの人々と連帯していくことを確認し合ったことが、今集会の成果だったと思う。

 集会後、六ヶ所村、日本原燃、科学技術庁の青森出先機関、青森県に集会宣言を手渡し、申し入れを行った。

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