「島根」全国集会へのよびかけ

第4回「原子力行政を問い直す宗教者の会」
 『島根』全国集会
テーマ 「国策=核燃サイクル」を問う」 PARTⅡ-「国策」の転換を求めて」

 1995年12月8日、動燃事業団は高速増殖炉「もんじゅ」においてナトリウム漏れ火災事故を起こした。年明けて1月、福井・福島・新潟の三県の知事によって、原子力 計画の見直しを含む異例の「提言」が国に対して行われた。同時期、大田沖縄県知事 の「代理署名」拒否をめぐり、基地問題が国と争われていた。いずれも背景に市民の 根強い運動と悲願があった。「国策」は揺らいでいる。

 この国の原子力政策は「国策」で推進されてきた。「国策」は政府と関連企業とのそのときの都合で強行されてきた。それらが今日露呈されてきているのではないだろ うか。では、その虚構ともいえる「国策」を支えてきたものは何か。それは、まさに強いものの側に立とうとする価値観ではないだろうか。宗教がそれを鼓舞扇動した事実はないか。それが宗教なのだろうか。私たちは自らの宗教を批判し問い返しなが ら、踏み付けられている人々の声を聞き連帯していく歩みをはじめたい。

 「沖縄の人々は基地がある故の弊害だけを問題にしているのではないのです。誰か に押し付けたいとも思っていません。だってそれでは悲劇を増すだけですから。」
(仲村清子さん県立普天間高校生ー当時ー県民総決起集会(95/10/21)で平和を訴えた)
六ヶ所村へ押し付ける核廃棄物問題そのものである。

 この度私たちは島根で集会をもつ。ここは古代大和政権(アマツカミ)に対する出雲クニツカミの地、日本海より東アジアを臨む地。昨年来の「国策」を問う場として は格好の地である。また、当会に先駆けて原発問題を訴える教派宗派を超えた「21 世紀宗教者の会」を結成し活動を続ける先進地でもあり、その点からも私たちが学ぶ ものは少なくない。

 ここで今厄介な問題が起きている。中海・宍道湖干拓淡水化とい う「国策」事業を一度は撤回させたものの、本年、県は時代に逆行する本事業の再開 を表明した。さらに中国電力島根原発の増設問題が急を告げている。決して島根だけ の問題ではない。

 私たちはこれらにつながりながら、自身の足元の「国策」問題をよ り深く掘り下げていきたい。私たちはそれぞれの思いを携えて出雲・島根に集結し、 祈りの中で今日の福井そして沖縄の提起した「ノー」の意味を問い直してみようでは ないか。
 
1996年5月20日
「原子力行政を問い直す宗教者の会」
集会代表 安本 和正(大本教)

日 時 1996年7月2日(火)14:00~3日(水)15:00
会 場 (宿泊) 松江市「松江しんじ湖荘」(下記参照)
参加費 7、500円(1泊2食、交流会・事務費含む)
集会のみ(宿泊、食事なし)の方は1、000円
夕食付きの方は実費